岡山県真庭市「郷緑温泉郷緑館」（ごうろくおんせんごうろくかん）

今回ご紹介する郷緑温泉は、湯原温泉郷の１つの郷緑温泉郷緑館です。長い階段を登ると、宿玄関口には大きな暖簾がかけられていました。室内はレトロな雰囲気でした。「こんにちは！先ほどお電話しました。日帰り入浴をお願いしたいんですが？」しばらくすると女将さんが出てこられて、説明を受けました。「貸切の制限時間は３０分。まずは左側にある温度の低い源泉の湯船に入ってください。それから上がり湯は温度の高い左側小さい湯船に入って出てきてください。」とのことでした・鹿や猪、キジなどの剥製は、ご主人が狩猟されたものらしいです。それでは早速入浴致しましょう。脱衣場。泉質：アルカリ性単純温泉 ph 9.1 源泉温度 34.2℃

浴室内には浴槽が2つあって、向こう側の写真の浴槽は加温の上がり湯。手前の浴槽が源泉浴槽で、あまりにも澄みきった美しいお湯に感動しました。源泉温度がなりぬるいのでいつまでも入って居られます。夏にはちょうどいい温度でした。30分の制限時間はちょっと短かかったかもなぁ。源泉浴槽の湯船の底には自然岩がむき出しになっていて、岩の間から源泉が湧き出します。「郷緑温泉歴史」、寛永２年（1625年）に本庄村の某農夫が発見したこと、各種の病状が全治したこと、「薬師如来の御恵み」と薬師如来を祭ったことなどの記述がありました。温泉のお湯は、入浴だけでなく屋外でスッポンの養殖場にも利用されています。このお湯が、スッポンを冬眠させることなく成長させ、臭いやクセのない肉質に育ててくれるそうです。