きくや旅館は白浜の温泉街の真ん中にあって、千畳敷や三段壁など名勝までもすぐの距離です。町営の公衆浴場も歩いていける場所にあります。きくや旅館に上がる階段の途中にこのような石碑がありました。仙気湯跡と元湯跡です。ところで皆さん、「湯崎七湯」ってご存知でしょうか?湯崎は昔、牟婁(むろ)の湯と呼ばれる七湯(崎の湯・浜の湯・元湯・砿湯(まぶゆ)・粟湯・疝気湯(せんきゆ)・屋形湯)から成っていました。そのうちの2つの元湯と疝気湯跡の石碑がきくやに上がる階段の途中にあったのです。この湯崎地区にはかつて酒井屋、淡路屋、湯崎館、きくや、柳屋、桃之井と地元の旅館が並んでいたそう。(後に天山閣が参入する)今はきくやとファミリーマートを挟んでその隣にある柳屋しか残っていません。かつての白浜温泉は地元資本の宿が多く営業していたのですが、宿の大型化にと、バブル破たんによって多くの町外資本が参入しています。ちょっと長い階段を登りきって、きくや旅館に到着しました。 玄関には日本温泉協会の天然温泉の看板が飾ってありました。 きくや旅館は、個人経営の小さい宿なので客室数も少ないです。お風呂も小さめのが2つあるだけですが、温泉は源泉かけ流しで、24時間入れます。何と言っても、貸切にできるのがいいと思います。脱衣場。湯づかいは、完全源泉かけ流しです。加温も消毒もなし。加水も貯水の時のみと書いてありますが、本来は絞って貯水し、貯水時も加水なしで貯めてくださってるそうです。じゃ~ん!こちらが、おもろいが求めていたお湯です。源泉名:酒井屋1号 泉質:ナトリウムー炭酸水素・塩化物温泉 (中性低張性高温泉) 温度:66℃ Ph7・1 炭酸水素イオンが2014㎎も含まれています。それとね、甘露源泉の湯も時々混じるんだそう(笑)
※酒井屋1号を使用してる温泉施設はここきくや旅館のみです。入浴中は源泉のみを投入。加水は無し。ほとんど塩の味は感じません。とにかく、ヌルヌルです。龍神温泉のお湯かと思うくらいって書けば伝わるでしょうか?あと、硫黄臭がはっきりと感じられました。 源泉名:酒井屋1号と書きましたが、なぜかと言うと2枚目の写真の説明にこの湯崎地区にはかつて酒井屋、淡路屋、湯崎館、きくや、柳屋、桃之井と地元の旅館が並んでいたと書きましたが、きくや旅館は酒井屋が廃業したときその源泉の使用を始めたんだとか。その源泉名が酒井屋1号。なのできくや旅館の源泉名が酒井屋1号なんです。
電話:0739-42-4001
※日帰り入浴は受け付けておりません。宿泊者のみの宿です。
塩化物イオン 甘露源泉:1145㎎ 酒井屋1号:989.7㎎
炭酸水素イオン甘露源泉::2107㎎ 酒井屋1号:2014㎎
メタケイ酸 甘露源泉:116.3㎎ 酒井屋1号:119.2㎎
成分総計 甘露源泉:5336㎎ 酒井屋1号:4895㎎
とほぼ同じなんですが、湯づかいが「きくや旅館」のほうがいいです。あと、源泉の距離も「きくや旅館」のほうが源近くて泉温度が66℃と低くいです!ちなみに甘露源泉の源泉温度は86・1℃ よって、おもろいは甘露源泉より「きくや旅館」の源泉「酒井屋1号」の方が好きです。