過去のリニューアル記事ですが、おもろい温泉だと思うので是非ご覧ください。こちらは、有馬温泉の中でも老舗旅館のひとつ「御所坊」です。御所坊は歴史が古く由緒ある旅館で、創業は御所坊は建久二年(1191年)と伝えられています。当初は温泉の湯殿の脇に店を構えていたことから、「湯口屋」と呼ばれていたのだとか。そのあと、足利義満が逗留したことから、湯口屋は「御所」と呼ばれることになり、さらに、文明15年(1483年)8月、蓮如上人が御所へ逗留した結果、「御所」に「坊」がついて現在に至っているそうです。入り口では御所坊の方が、温かくお出迎えしてくれました。旅館の中は落ち着いた雰囲気、大正モダン風の内装。小説に出てくるような味のある旅館です。老舗旅館ならではの気品を感じました。御所坊は昭和初期の木造三階建ての建物なのですが、残念ながら建築上エレベーター設備はありません。しかし階段の途中や廊下に椅子を配置したり、ワインセラーを置き、ちょっと一息つける空間を意識しているそうです。営業時間前ですが浴室まで案内していただきました。※特別に許可を頂いて取材させていただいております。洞窟みたいな通路を進みます。更に通路を進むと金泉が掛け流された露天風呂につながる入り口に到着。有馬温泉特有の、金色に濁った温泉の色が期待をアップさせます。行き着いた場所は視界の開ける半混浴・半露天風呂!何も知らず初めてここに来た場合はきっと驚くかも知れませんね。女湯・男湯とは竹でできた棒で仕切られているだけなんです。これは、家族で来られた場合などでも家族同士、気軽に仲良く話せる環境を意識されたそうですが、オーナーのちょっとしたいたずら心を感じました。
泉質:含鉄-ナトリウム-塩化物強塩温泉お湯は、金泉です。御所坊の温泉は「御所泉源」と「妬泉源」の混合です。有馬温泉には源泉が7ヶ所あります。ここが御所坊で使われている「御所泉源」です。