ガニ湯には『ガニ伝説』というものがあるそうです。
~ガニ湯伝説~
むかしむかし、長湯温泉を流れる川にガニが住んでいました。
ガニは、村の色白の娘に恋をしました。
そして、自分が人間になって、娘を嫁にしたいと思うようになりました。
そんなガニの気持ちを知ったあるお寺の僧が言いました。
「寺の鐘を百回聞けば、人間に生まれ変われるであろう」
それを知ったガニが喜んだことは言うまでもありません。
そこで、娘が湯をあびに来た時に、僧が鐘を突き始めました。
ガニは、心を踊らせながら、鐘の音を数えていたにちがいありません。
そしたら、鐘を突いていた僧も娘のあまりの美しさに一目惚れしました。
そして、ガニを人間にしてやるのが惜しくなりました。
僧は鐘を九十九まで突いたところで言った「娘はオレがもらう」
ガガ〜〜〜〜ン
なんちゅう僧侶なんじゃ。
そして、僧が娘に近づいたとたん、いきなり空が雲で覆われたかと思う雨が降り出し、ダダーン! と、僧とガニの上に雷が落ちました!!
しばらくして川の水が引くと、ガニの形をした大きな岩が現れ、無数の泡の湯が湧きだしていたそうな。
以来人々はそこをガニ湯と呼ぶそうになったそうです。「ガニ湯」は、日本一の炭酸泉でおなじみ、長湯の温泉街を流れる芹川沿いにポツンとある混浴野天風呂です。「ガニ湯」は柵も囲いもなく、良く言うと自然の開放感あふれています。以前は橋の下にある脱衣所で着替えて入るようになっていましたが今は脱衣場も流されありません。こちらは、2019年今年の卓上カレンダー長湯温泉「ガニ湯」泉質:マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉
泉温 37.8度 ph6.5
ガニ湯はカニ湯とも言うそうですが、これを見てなるほど納得!
余談ですが、花王のバブはここの温泉がヒントで開発されたらしいです。
こちらは以前来た時の写真ですが、ガニ湯のシンボルのこのカニも今台風の時に流されたそうでこの時はありませんでした。遊び心でこんなのも撮ってみました。
こちらの写真が2020年度の増刷分卓上カレンダーに採用されました♪