道路に面した看板には、大きく「家族風呂」と書かれているのですが、看板が曲がってて見えないし家族風呂などはありません。鄙びすぎというかぼろぼろの建物ですが、かつて家族風呂はこちらにあった模様。手前の建物は解体中と言っても過言では無い感じだったけど、温泉は営業を続けている模様。経年劣化が進んで瓦は何枚か飛んで無くなっていました。 温泉の建物の横にはすぐに源泉がありました。 番台には人はおらず、箱が置いてあるので200円入れて入浴させていただきます。 湯小屋の中心には昭和32年の分析表が掲げられていましたが、別の場所に平成21年6月の分析表もちゃんと掲示されていました。源泉名にきくの湯と書いてあります。営業当初は別の名で異なる業態だったのかもしれません。これ。ドライヤー?こうなると骨とう品ですよね。すべてがレトロです。脱衣所は明るくて、結構広いです。そしてやっぱりレトロ。ロッカーには月極の方のお風呂道具が入れてあります。脱衣棚のみでドライヤーはありませんが、タニタの電子体重計は置かれていました。浴室は深めの浴槽が1つとカランのみでシンプルです。浴槽の淵にはこのように飾りが施されています。木の葉をモチーフにしたようなタイルですよね。源泉温度が高いため加水用のコックをひねって水を加えるようになっています。味はごくごく薄く、割とあっさりしたお湯という印象。ほんのりとモールの香りがして少しつるつるする浴感で湯上り後はすべすべになりました。
吉松温泉 つつはの湯
姶良郡湧水町川西390-1
単純温泉 59.2℃
200円